クリムゾン・ルーム公式サイト CRIMSON ROOM

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特別企画 N島リポート"

特別企画 N島リポート

第19回 立ち読み解禁!?

date: 2008年03月18日 | text : N島 縦 |RSS

日毎、太陽の温もりが増しているようだナ。
今朝方、帰り際に寄ったスナックで「新宿御苑の桜はもう満開。昨日のお昼にお花見してきたの」とママが言う。
本当か? もうそんなに春はススんでるのか?

気が付くと「クリムゾン・ルーム」の発売まであと2週間ほどだ。年明けに俺が関わりだしてから、なんだかあっという間だったなぁ。
いまごろ、印刷工場で印刷・製本作業が繰り返され、高木敏光のアタマとハートが紡ぎだした創作世界が大量複製されている。
そう考えると、ちょっと面白い。

あっ、みんな。TOPページのカバー画像、見たろ?
どうだ!? 読みたいだろう?
おらおらおらー。
と、煽ったりしてみる(笑)。

──先日、I川との面会アポが取れなかったからといって
「じゃあ、明日はどうだ? その次は? ……いつ会える?」と問い詰めるようなことは、俺はしない。
自分の商売もそうだが、毎日が真剣勝負なのだ。
そして、その日あったことは、それで終わり。
明日のことなど、誰にもわからない。
俺はそうやって生きてきた。
I川と俺に縁があるなら、きっとまた会うチャンスもあるだろう。

ほら。そう言ってると事務所の電話が鳴った。
もう最近では、着信ベル音の鳴り方とニュアンスで、I川と判る(笑)。
口笛を吹きながらコードレスの受話器をとってみると、相手は本当に彼女で、俺は驚いた。

「あのね、タテさん」
「おう」
「サンマーク出版さんから許可が出て、サイトで少し中身を公開するのよ。‘予告編’みたいに」
「んー?」
「『クリムゾン・ルーム』の冒頭部分いくつかの章をそのまま出して、読ませてあげるの。本屋で立ち読みするのと一緒ね」
「デパ地下の試食コーナーだな?どーぞおつまみください、と」
「そう、そう」
「サービスいいなぁ。……つーか、発売日は結局いつになったんだ?」
「まだ4月上旬としか……。サンマークさんのHPにも、そう載ってるし」
「俺にもけっこう訊くヤツがいるんだよ。古いダチやら、ゲームをやってたっていう連中が、いつ出んの?と」
「書店リブロさんは、作家養成ゼミの関係もあっていちばん買いやすいと思う。でも、どこの本屋さんに何部、ってとこまでは把握できないから」
「うむ」
「すこしでも早く手に入れたいって人は、予約してもらうのが安全・確実かな。オンライン書店では、もう受け付けてるみたいだし。ISBNも決まったから、もう予約可能」
「ISDN〜アイエスデーエヌ〜かぁ? いまどきもう、銅線じゃなく、ひかり電話の時代じゃねえの?」
「……いえ、そうじゃなく」
クスクス。
「ISBNってゆうのは、全世界共通の書籍のID番号のようなものです。本の裏表紙で値段が書いてある上のあたりに、長ーい番号があるでしょう?」
「なんだ、そうか」
思わず、赤面。
「出版される全ての本は、図書コード管理センターってゆうところに申請して、番号を取得するんですよ。ハイ、出版の豆知識」
「ハハー。キョウコ先生、ためになるっス!」
「あはは」
「俺、ムカシ電話回線の警報でドロボーを退治するガードマンをやっていたんで……つい」
「あ、そうだったね。タテさん、似合いそう。そうゆう制服」
「え? ……俺の顔、知ってるのか?」
「ええ、いつか高木さんに、何かの写真を見せてもらった」
「不公平だな。俺は君の容姿、知らんゾ」
「知らないほうがいいよ。タテさんって、面食いなんでしょ?」
「ああ。……でもだいぶストライクゾーンが広くなったから、大丈夫だ! イチローのように、コースぎりぎりの難しい球でも打ってしまう」
「やだな、あたしってボール球すれすれってこと?」
「だから、それは見ないとわからない、だろ?」
とはいうものの俺は、I川が自分の好きな球種であると、かなり期待しているのだが。

「ところで、さっきのサイト内‘立ち読み’コーナーって、サ」
「はい」
「どのくらい読ませるんだ?」
「サンマークさんに聞いたら、え? こんなに出してイイの? っていうくらい。」
「ひざ上、20センチくらいか?」
「ううん、もっと」
「危ねえなぁ。もしかして、おヘソも出てるのか?」
「うふふ。どうかなぁ?最初から何章分かを、たっぷり惜しげもなく晒しちゃうみたいよ」
「かーっ。でも‘予告編’にしては、長いんじゃねーの。なんだかモッタイねえなー」
「そこは太っ腹の高木敏光、出し惜しみはしないよ、ってことかしら」

……というか、俺にとってのI川今日子ほど、長い予告編は無いのだが。

つづく

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